言語化の重要性の言語化

昨今何でもかんでも言語化が大事であると耳にする。これは意識だけ高く実体の伴わないビジネスマン(ちゃんとしてる人もいる)やゲームの世界でも重要視されていると感じている。

実際自身も思考の言語化そのものの重要性は高いと認識しており、なるべく自分の感情や感性は他人に説明できる様に心掛けているつもりだ。これはなにもあらゆる場所で誰かに話をわかって貰おうとか、説明を求められても困らない様に備えているという訳ではない。強いて言うなら自分が困らないようにする為だったりする。

個人的に感情の言語化と感性や直感の裏に隠れた思考の整理は分けた方がわかりやすいと思うので2つのケースを考えてみる。

 

ケース1 自分の感情を理解する

例えばXの投稿でこの人の投稿なんか気に障るなと感じたとする。まあそんなのは片っ端からブロックなりミュートなりしていればいいだけだがそれだけでは芸がない。なんかムカつくからブロック!の「なんかムカつく」の部分が大切な事だったりするのだ。

自分の場合、空リプなる投稿が好きではない。理由は仮にその投稿の対象が自分の事で無かったとしても何か悪い事したかな?と不安になるからだ。

これはただの個人の感想である。しかしここで空リプをする人を自分は好かないという情報はとても重要なものだ。自分と同じような思考回路の人も少なからずいるとしたら自身だけは空リプをしないと心がける事ができる。(あくまで心がけるだけ)これだけでも無闇に敵を作らない事はできる。

 

※空リプ 特定の相手に対する発言をリプライ機能を使って直接伝えずに、タイムラインに公開する形で発言すること

 

少し話が逸れたがこの様に自身の心や思考は当人にとっては重要な事実が隠されている事は大いにある。言語化とはこの様な日常的に感じる何となくという言葉を紐解く作業の事だと思っている。

 

ケース2 思考の整理

例えば読者の皆さんは頭の中で考える時どうしているだろうか?図形を思い浮かべるだけで事足りるだろうか?実際は頭の中で何かしら喋っているのではないだろうか?言葉を使用しないで思考する事は中々できない。つまり言語化とは思考する行為そのものの事で言語化できていないとはそもそも思考していないのとほぼ同義であるといえる。

確かに考えた結果答えの出ないことも多々あるだろうし、疑問が尽きないこともあるだろう。しかしそれはそれでいいのだ。何が障害になっているかが分かるし、疑問が生まれるという事は不足している知識を自覚する事もできる。

 

ポケモントレーナーの皆様におかれましては、耐久振りの電気テラスのオボン剣舞パオジアンがどうして強いのかわからなかったら対策を考える事ができないというとわかりやすいだろうか?

例としてその全てをわかっているつもりは無いが筆者なりに強い点を箇条書きで纏めてみる。

1.技の範囲が広く殆ど等倍以上で攻撃できる。

2.素早さが早く物理耐久も並程度ある為先制技で倒されにくい。

3.何故かパオジアンも先制技を覚えるので相手の先制技の上から技を打てる。

4.電気タイプという耐性が優秀で、不利になったはずの地面タイプの素早さが軒並み遅いせいで攻撃を受ける前に弱点を突いて攻撃できる。

5.その攻撃力の高さと攻めるタイプとして優秀な氷打点を持つ事から相手にテラスタルを強要させる力が高い。仮に氷柱落としを半減テラスで凌いだとしても被弾すれば30%の確率でターンをスキップさせてくる。

他にもある気がするがざっとこんなところだろう。それに対する解答を自分なりに考えた手順があるので紹介する。

1.は諦める。タイプで氷と悪と電気技を全てを受けられるポケモン等自分の知る限りいない。とりあえず弱点を突かれないポケモンを考える。

2.耐久があるとは言っても並程度である。先制技を複数回耐える程ではない。一発打って倒し切れなかった事を考えて2匹目も用意しておく。

3.あくまでも優先度+1の先制技なので神速等の優先度+2以上の技を使用する。もしくは不意打ちと氷の礫の両方に耐性のあるポケモンこだわりスカーフを持たせて被害を抑える。

4.地面打点をなるべく上から叩き込める様にする。

5.そもそも氷柱落としを撃たれないポケモン、主に氷タイプに耐性のあるポケモンであれば気持ち怯えなくていい。

4の解答に関してはスカーフランドロス等が適任だと感じている。氷の礫は知らない。

1.2.3.5はテラスしたカイリューの神速とウインディの神速である程度カバーできると考えた。

特にモノマネハーブを持たせたカイリューウインディ剣舞のタイミングで出せばオボンのみの発動をさせないで倒せるかもしれない。(ダメージ計算を回した感じウインディは怪しい)他にも3はスカーフ連撃ウーラオスであればパオジアンの先制技に耐性があるので切り返しやすい。

この様に解決したい問題を炙り出し、解決手段を考え、それを実行できそうなポケモンを選ぶ、といった手順で対策を考える事ができるのだ。(実際はもう少し入り組んでいるのだが合っているかどうかではなく、あくまで言語化の例として見て欲しい。)

強さの理由を言語化をしないで、あ〜パオつえ〜こんな高火力誰が耐えんだよ、怯んだわ運負けだわ〜等と言っていても何も解決しない事だけわかって貰えたら嬉しい。

 

まとめ なぜ重要なのか

長くダラダラと適切かどうか怪しい例えを出しながら話を進めて来たが、言語化が重要なのはあくまで自分の為なのだ。最たるメリットはストレスが減る事だろう。人間理解できない事にストレスを感じる様にできているらしい。もちろん全てを理解できる訳ではないが、自分の中で出来てる事とそうでないものを区別を付けるだけでもだいぶ楽になる。答えが出ていない事も「答えが出ていない」という事は理解できる。今はまだわからないモノを理解する為に、大事な事に気付く為に言語化は重要なのだ。

 

おまけ 言語化のコツ

基本的に10歳くらいの子供にわかるような言葉に置き換えられているといい。それくらいシンプルに考える事ができていると思考が絡まってよくわからない状態になりにくくなる。それにコレができていたら対象の事はちゃんと理解できているといってもいいし、できなければまだ怪しいという基準にもなる。

何となくを紐解くのが難しい場合、それになぜ?と問いかけ続けるといい。毛玉にハサミを突き立てるが如く根気よく続ければバラバラに解けて読み取れるようになる。それでも難しい場合は「エクスプレッシブライティング」がオススメだ。ルールは簡単。8分間ひたすら頭に浮かんだ言葉を紙に書くだけ。何も思い浮かばない場合は「何も思い浮かばない」と頭の中で言ってるはずなのでそのまま書いてよい。いい練習になると思う。

 

蛇足

なのだってずんだもんみたいで可愛いよね。ずんだもんが可愛いと感じるのは何でだろう?明るい緑が、、、言語化するにしても切り上げ時と対象は選んでもいいかもしれないね!

 

言語化できていないのは思考がまとまっていない状態というだけの事もある。試みようともしていないのとは話が変わる。

 

意識高くて実体の伴わないサラリーマンはランチの時間に一つしかないレジの前で個別会計を要求して長蛇の列を作る。事前にテーブルで会計をまとめて持ってくる修学旅行生の方が遥かに賢いし礼儀正しかった。

 

モノマネハーブウインディは交代際の絶対零度で氷漬けにされました。

 

クリーンなホワイト社会(岡田斗司夫先生の本ではあらゆる暴力を嫌う社会)化する昨今では人に嫌われるというのは大きな損失であるとされている。